現役薬剤師が贈る失敗しない転職の10のプロセス;1か月以内でも転職を成功させたい方に

現役薬剤師が紆余曲折を経て数度転職した結果、転職に不安を抱える薬剤師さんに転職する場合に必要なあれやこれやを綴っていくブログです

新卒薬剤師が選んで正解の就職先とは・・・いろいろな就職先のメリット、デメリット①

薬学部の学生さんとお話すると、これから先の就職先についてよく相談を受けます。

 

「病院がいいですか?企業がいいですか?やっぱり調剤薬局でしょうか?ドラッグストアはなしですかね・・・」

 

案外、薬剤師が就職する先は幅が広くて、簡単に決められないのが本当のところです。

 

現在の学生さん達は実習の名のもとに、病院や調剤薬局で仕事をさせられ、そうするといわゆる「薬剤師さん」の道を意識させられて、視野が狭くなったところで就職先を決めちゃったりしますよね。

 

 それでもいいんだけど、それで本当に自分で納得できていますか?

 

これから長い人生の中で、皆さんが持つ「薬剤師資格」はとても優秀な資格で、一度その資格で仕事をし始めると、その資格は常にあなたを助けてくれるものになるでしょう。

 

合わない職場があったとして、そこに無理して居続けなくても、すぐに新しい職場はみつかるでしょう。

 

何より女性が結婚して、少しだけパートタイマーとして仕事をしたとしても、それにみあう以上の収入を得ることも可能でしょう。

 

でも、ちょっと待って・・・

 

そんなに簡単かな?いつ結婚するのかな?

お給料のことだけ考えて、就職先を決めてもいいのかな?

 

今日は薬剤師としての就職先について、メリット、デメリットについてご紹介したいと思います。

 

①病院、クリニック

 病院の大きさ、入院施設があるかないか、またその標榜する科(内科、外科、小児科etc)にもよって、随分仕事内容は変わってきますね。現在は入院患者の定期薬、臨時薬の調剤のみならず、服薬指導、外来処方の監査、各委員会などでの活動など、仕事は多岐にわたわたりますね。

  メリット:仕事の繁忙さはあまり過密ではなく、ゆったりとした時間の中で勉強し

       ながら仕事をしやすい環境にある。

  デメリット:一般的に給料が安い(年数を経てもあまり上がっていかない)

        *一部標榜科(精神科等)によっては給料水準が高いところもある。

 

調剤薬局

 皆さんが一番目にしやすい、または馴染みのある薬剤師さんの職場ですね。そこに憧

 れて、薬学部進学を決めた方も多いことと思います。

  メリット:新卒からでも思った以上に給料が高い。投薬業務が中心になるため、対

       面で患者の役に立つという、やりがいや充実感を味わえる。

  デメリット:繁忙さが過密かつ、立ちっぱなしの仕事がほとんど。ほとんどが単科

        の門前であるため、携わる薬の種類が少なく、なかなか知識の幅を広

        げられない。 

 

③ドラッグストア

 皆さん身近な存在でありながら、薬剤師さんのイメージからは少し遠い存在の職場かもしれません。でも、最近はドラッグストア内に調剤スペースをもっている薬局がほとんどで、調剤もするし、OTC1類の販売もするといったメリットに目をつけたドラッグストアが、薬剤師さんを雇用されているところが多いです。

  メリット:幅広くOTC医薬品や栄養素の勉強もできるし、調剤の勉強もできる。企

       業によっては、社内割引きで店内にある日用品など一般価格よりも割安

       で、購入できる。

  デメリット:店舗の営業時間に合わせて、勤務時間帯が遅くなる場合がある。店舗

        によっては荷物運びや品出しなど体力勝負の仕事も多くなる。

 

今回は3つの就職先について、簡単にメリット、デメリットについてご紹介しました。

 

次は企業を中心とした、あまり目にしない薬剤師さんの就職先についてご紹介していきたいと思います。