現役薬剤師が贈る失敗しない転職の10のプロセス;1か月以内でも転職を成功させたい方に

現役薬剤師が紆余曲折を経て数度転職した結果、転職に不安を抱える薬剤師さんに転職する場合に必要なあれやこれやを綴っていくブログです

現在の薬剤師の年収は妥当なのか~600万円を超えたら高年収なのでしょうか?

日本各地で桜の開花が進んでいますが、それと同時に引っ越し、転職をされる方も多いと思います。

 

企業の転勤なら、いろんな条件は保証されたままですが、転職ともなれば転職先の年収面は最重要課題となってきますね。

 

現在の薬剤師の年収は、600万円を超えると高年収というくくりになっているようです。

 

実際、それで本当に高年収なのでしょうか?

 

薬剤師は現在、6年制大学となり、資格を取るには随分と時間とお金と労力がかかるようになりました。

 

ですが、同じ6年制大学を出て資格をとる歯科医師や獣医師が40代で850万円、さらに年代があがると1000万円といわれる中で、薬剤師の年収レベルがいかに低いかは明らかです。

 

医師が年収が高いのはその責任の重さと、さらに受験時のレベルの高さが挙げられ、その年収の差には納得できます。しかし歯学部に至っては今や薬学部よりもレベルの低いところがほとんどであるにも関わらず、実際には歯科医師のほうが年収レベルは明らかに高いのです。

 

また、調剤薬局の薬剤師は毎日、毎日、立ちっぱなしで肉体労働レベルが高く、その疲労感の中でミスは許されないという過酷な条件の下で働いている方がほとんどです。

 

国が薬剤師を6年制にしたのは、薬剤師の本当の活躍に期待してのことだと思います。

 

門前薬局の中で、処方箋通りにただ数をこなして「出すだけの業務」ではなく、きちんと医療のチームの中で薬剤師としての専門性を発揮し、医師やその他の職種からも頼られる存在になること、また患者様の病を薬剤師自身がサポートできるようになることを期待されているのだと思います。

 

それは、今回の調剤報酬の改訂をみても明らかです。

 

国はそれにみあう報酬を薬剤師に出そうとしてくれているのですが、それを経営に走る第三者が搾取しているのが現状だろうと思います。

 

私は薬剤師の年収は600万円を超えたら高年収とは思いません。

 

本当はもっと高い年収でも、実際はやっていけているところはたくさんあります。

 

ですが、現在の調剤薬局では、患者様自身も薬剤師に多くを期待している方はほとんどいなくて「早く薬を出してくれればそれでいい」と思っている方がほとんどのように見受けます。

 

場合によっては知識は全くなくても、喋りがうまい、面白い、その方が通いやすいといった意見を耳にすることすらあります。

 

それでは薬剤師の年収があがっていくことは今後も望めないでしょう。

 

本当の意味の高年収を要求するのであれば、それにみあう自己研鑽を積み重ね、患者様にも認識して頂けるほどの薬剤師の地位を築いていかなければならないと思っています。